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目が疲れたときに
=眼精疲労= |
主な原因
最近、目の乾き・目が痛いなど、眼の疲れを訴える人が多くなっています。現代生活においては、周囲にパソコンやワープロ等のOA機器、あるいは車の運転そして子供のファミコンなど、常に眼を酷使する環境に取りまかれています。近いポイントを長く見続けたり、一点を凝視し続けたりということが非常に多くなり、そうした眼の酷使が、この『眼精疲労』が増加している主な原因となっています。また中年以降の場合、老眼になり初めが一つの原因となることがあります。その年代に達している方は、一度検査を受けてみてください。
この『眼精疲労』は、ごく日常的な疾患として軽視されがちですが、近眼や老眼の進行を早める原因となったり、その影に思わぬ眼の病気が隠れている場合がありますので、慎重な対応が必要でしょう。
症状は
これは多くの方々が経験され、ご存じと思いますが、簡単に書きますと、眼の充血や流涙、眼のかすみ、眼の痛み等です。進行すると目の周囲の圧迫感や痛みを感じるようになり、倦怠感が常にあり集中力がなくなってきます。そして頭痛や肩こりといった、かなり不快な症状も引き起こします。早めの治療を心掛けたいものです。
治療
眼精疲労の中には、様々な眼の疾患が隠れている場合があります。先ずは眼科の診断を受けてください。
結果、特に異常がないようでしたら、症状の改善ということで、特に効果的なハリ治療を行うと良いでしょう。
眼精疲労は眼の酷使により、眼の神経や周囲の筋肉が極度の緊張状態におかれ、様々な症状を引き起こす疾患です。したがって、それらの緊張状態を解きほぐすことにより、かなり症状の改善がみられます。
予防
眼が疲れたら、遠くを見たり、意識的に瞬きをしたりして、負担を和らげると共に、眼の周囲のツボの指圧や眼の体操などを行い、眼の疲れをできるだけ早く取ることが大切になります。また、日頃からハリ治療を定期的に行い、体調を整えておくのも一つの方法です。
眼の緊張を和らげる体操
眼の周囲のツボを押さえ、眼の緊張を和らげる体操です。
各ツボを各々8回ずつ刺激し、それを2回繰り返してください。 |
◆次のことを守って
体の力を抜き、楽な姿勢で行う。
ツボを正しく押さえる
眼球を直接圧迫しないように、軽くゆっくり廻すよう に押さえてください。
以上のことを守って下さい。
1.睛明
内側へ軽く
2.攅竹
上へ押し上げるようにし、
やや外側へ
3.糸竹空
外側へ軽く
4.瞳子リョウ
外側へ軽く
5.承泣
下へ向けて軽く
6.太陽
頭の芯に向けて、押さえて気持ちの良い程度に
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(文責 井手 哲夫)
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