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いい晩産を迎えるためにアドバイス

黄 端麗

●まず”冷え”にご注意

 そろそろ子供を産みたいと避妊を解除したけど、なかなか妊娠しない。産婦人科を受診したけど特に問題なし。そんなケースの多くは『冷え症』によるものかもしれません。
 私の治療室にも、結婚を控えた若い女性が無月経や月経不順で、ハリ治療に来ます。体をさわってみると、必ずといって良いほど冷えています。30歳を過ぎて妊娠しないからと治療に来る人にも、かなりの確率で冷え症の人が多いんです。足や腰など、体の一部分が冷える冷え症。西洋医学ではほとんど問題にされないのに対し、東洋医学ではとても重要視しています。
 冷え症は体の血液環境が悪いために起こります。血液環境は主に自律神経によってコントロールされ、その中枢は脳の視床下部にあります。そして月経など女性機能の調整に深く関わるホルモンの働きも、また同じ視床下部の支配を強く受け、これら二つの中枢はお互いに影響し合っています。ホルモンバランスが崩れると、自律神経失調症や冷え症になりやすくなるんです。冷え症になって、ホルモンがうまく働かなくなれば、女の体は当然、妊娠しにくくなります。20歳代で不摂生していて、30歳を過ぎてからいざ自分の都合で妊娠したいと思っても、体をいたわっていなければ子供は産めないというわけです。

●体を温めて、妊娠できる体をつくる

 私は今までこうした患者さんを多く治療してきました。さわってみると冷えているにもかかわらず、自覚症状のない人が意外に多くいます。パートナーに体をさわってもらい、冷えているところがないか、調べてもらいましょう。冷えていれば、その部分がほかのところより皮膚が冷たく感じられるはずです。冷え症の人は、冬の寒い時期には、しっかり体を防衛しましょう。私のおすすめする冷え症対策は、使い捨てカイロを使って体を温める方法です。

 

 使い捨てカイロを効果的に使うポイントは4ヵ所

  • 腰(ウエスト下の仙骨の周囲
  • へその下
  • 首の後ろ
  • 足首のまわり

(注:女性の体は温度に対して敏感なもの、暖めすぎはかえって良くありません。 30分前後にして下さい)

 カイロを使わなくても足首のまわりや首の後ろは、マフラーやレッグウオーマーなどでしっかり防寒してください。
 妊娠しやすい体をつくるため、東洋医学には色々な方法が用意されています。不妊症に効果のある代表的な漢方薬には、当帰芍薬散があります。また私の行ったハリ治療では、妊娠の前から治療を始め体調を整え、妊娠後も続け、出産の最中にもハリを打って出産したケースもあります。その方は、とてもお産が軽かったそうです。
 いい晩産を迎えるために、体をいたわる方法として、東洋医学をうまく活用していただきたいと私は常々思っています。

●パートナーと子供の持ち方について話し合っていますか?

 「なかなか妊娠しないと相談に来る人を見ていると、妻ばかりがあせっていて、夫とのコミュニケーションが、あまりうまくいっていないケースがよくあります。漢方薬を飲んで、ハリ治療もして「今年中には妊娠したい」なんてあせっている人には「そんなにあせっても妊娠しないから、いったんあきらめなさい」って、私はアドバイスしています。そして夫と子供の持ち方について、一度ゆっくり話し合い、環境を変え、ふたりがリラックスし気持ちにゆとりが出てくると、自然に妊娠するようになるようです。世の中が忙しいせいでしょうか、そうしたメンタルな部分を忘れてしまう傾向があるような気がします。要するに『いい晩産を迎えるには、体を整え、心身ともにリラックスする。そしてあとは、運を天にまかせるだけ……』それが一番ではないでしょうか。

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